ほとんどの人が“とべら”という言葉を聞いてもピンとくることはなく、普通の人にはあまりなじみがない言葉ではないかと思います。
とべらと聞いて思い当たるという人でも、おそらく植物の海桐(トベラ)の木のことを思い浮かべている方の方が多いでしょう。
でも、デリケートゾーンに関する話の中で使われているとべらという言葉の意味は、女性の陰部周りからわきが臭がすること、或いはその女性自身のことを指して使われている隠語のことなのです。
とべらとは?そしてその意味はなに?
隠語というのは、特定の社会や集団の間で使われている言葉で、周囲の人から聞かれたとしても何を言っているのか理解されないような言葉のことを言います。
分かりやすいところでは刑事ドラマでよく見かける犯人のことを「ホシ」といったり、警察官を「サツ」と呼んだりするのもいわゆる隠語というものです。
とべらは植物のトベラに由来している
では、隠語として使われているこのとべらというのは、そもそもいったい何のことなのでしょうか?
実はこのとべらというのは、このブログで前述した植物の海桐(トベラ)のことだったのです。
トベラというのはトベラ科トベラ属の常緑低木で、別名トベラノキとも呼ばれていて主に海岸沿いに自生していると言われています。漢字では海桐の他に「扉」と書いたりするようです。
書物によると、このトベラの木の枝葉は独特な臭いがするため、一部の地方では節分の時にオニ除けとして扉に挟む風習があったそうで、こうしたことからトベラという名前が付いたそうです。
また、オニが嫌うのはトベラのその独特な臭いだけではなく、トベラの枝葉を火にくべと「パチパチ」という音を発して燃えることで、それを嫌ってオニが逃げ出すからという説もあるようです。
ではこの植物のトベラがデリケートゾーンのトベラの隠語として使われるようになったのは、いったいどうしてなのでしょうか。
とべらの意味は デリケートゾーンから発生するワキガ臭のこと
隠語として使われるとべらの意味は、デリケートゾーンからワキガ臭がする女性のことでした。そのニオイがこの植物のトベラの臭いとよく似ているために使われていたのです。
いまでこそ、インターネットで検索するとある程度の情報を得ることができますが、私が調べていたころは本当に情報量が少なく、どうして私がトベラと言われたのかがまったく分かりませんでした。
結局、私のデリケートゾーンが臭っていたということであり、そのために私が知らないところで私のことをトベラという隠語で呼んでいたのでしょうね。
「昨日の子なんだけどさ、スッゲー“とべら”でまいったよ」
「おいおい、あの子はやめといたほうがいいよ。 あの子は“とべら”だって噂だぜ」
なんて使われ方をしているようです。
私と同じように、とべらの意味を知っている女性は本当に少ないと思うので、デリカシーのない男性なんかは女性の前でも平気で口にしていることも多いようです。
そういう場合はある意味男性によるいじめ、セクシャルハラスメントといってもいいのかもしれませんね。

とべらは体質?
いずれにせよ、もしあなたに対してとべらという言葉をかけられたとしたら、間違いなくあなたの陰部が臭っているということを言っているんだと判断して間違いないです。
臭うところが陰部という、場所が場所だけに頻繁にその臭いに普通の生活の中で触れることは少ないのですが、とべらというのもワキガなどと同じ一つの体臭です。
体臭が強い人は、汗腺(かんせん)という汗を出す組織が多いことが原因だといわれてます。
汗腺には「エクリン腺」と「アポクリン腺」の2種類があり、エクリン腺から出る汗は水分が多く無臭なのですが、アポクリン腺から出る汗には脂肪やたんぱく質が含まれており、それを雑菌が分解することでワキガ臭を発生させるのです。
体臭を抑えるのもマナー
体臭の感じ方は人それぞれでも、それが耐えられなくクサイと他人が感じる匂いなら、それはやはり体臭を抑える努力をすることはマナーでありエチケットだというのは私も分かります。
スメルハラスメントという言葉もあるように、周りの人が不快に感じない程度に体臭を改善しようという努力は現代では間違いなく必要なマナーでありエチケットなのです。
ただ、臭いを発出する場所が場所だけに普通の生活では他人に臭いを感知させることはないと思いますが、逆にデリケートな場所の臭いだけにできるだけ気を付けたいものですね。
「体質だから仕方がない」で済ませてはいけない
とべらは病気ではなく体質からくるものなので、もちろんお薬などで消臭することはできません。
でも、「これは体質なのだから仕方がないじゃない」とあきらめてはいけません。
今は、 デリケートゾーン 専用の石鹸もいろいろと販売されていますので、しっかりとケアをしてあげると臭いは改善することができます。
ただ、洗いすぎは禁物ですし、普通の石鹸などで陰部を洗ってもデリケートな部分を傷つけたり、逆に臭いがひどくなったりするので注意が必要です。
お勧めは「laugh.インティメイトウォッシュ」。フローラに注目した新しいタイプのソープが、デリケートな部分の肌をいたわりながら清潔に保たせてくれます。
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まとめ
とべらとは、 周囲の人から聞かれたとしても何を言っているのか理解されない隠語であり、とべらというのは本来は植物のトベラのことを言います。
しかし、隠語として使われているとべらはデリケートゾーンからワキガ臭がする女性のことを指しており、その臭いが植物のトベラの樹皮の臭いとよく似ているからに他ならないのです。
とべらは体質ですが、もし周りの人が不快に感じるような臭いだったらエチケットとして体臭を抑制する努力は必要です。
普通の生活でデリケートな部分の臭いが他人に分かるとは思えませんが、気になるようであればデリケートゾーン専用の石鹸を使用して、自分に自信が持てるよう少しでも改善するようにしていきましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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