トベラという言葉をご存知ですか？聞き慣れない言葉かもしれませんが、いわゆるすそわきがのことです。
「トベラ」という非常にニオイの強い植物と、すそわきがの女性のデリケートゾーンのニオイがよく似ていることから言われるようになったようです。
要するに、ワキガというのは体質なのでお風呂に入って洗ったとしてもそのニオイは消えることがなく、「洗ってもデリケートゾーンがクサイ女」という意味の隠語なのです。
この記事では、女性のデリケートゾーンの臭いで悩んでいる方に、トベラの原因を知りそして改善する方法を紹介しています。
トベラの臭いの原因とは？
わきがの原因は、タンパク質や脂質の多いアポクリン汗腺から出る汗が皮膚の常在菌によって分解されて排出されたものが臭いの原因となると言われています。
トベラの臭いの原因は、デリケートゾーンに密集するアポクリン汗腺から分泌される汗が起因するとされています。
アポクリン汗腺の作用とは？
汗腺にはエクリン汗腺とアポクリン汗腺という2つの種類があります。
エクリン汗腺から分泌されたものは一般的に「汗」といわれるものですが、一方のアポクリン汗腺から分泌される汗は水分ではなくタンパク質や脂質が多く含まれたもので、主に性ホルモンの働きなどによって分泌が促進されるものです。
アポクリン汗腺から分泌される汗は性ホルモンの働きによって分泌が促進される事から、フェロモンとしての働きを持っているとされ体臭を作る汗とも言われています。
ところが、アポクリン汗腺から出る汗そのものが臭いを発しているわけではなく、臭いの原因となるのはタンパク質や脂質の多いアポクリン汗腺からの汗が皮膚にいる常在菌などによって分解されるためで、このときに分解されて排出されたものが体臭の原因となるのです。
すそわきがの可能性とは？
毎日しっかり洗っているのにまったく臭いが改善されない場合は、すそわきがの可能性はかなり高いと思われます。
自分がすそわきがであるか否かの可能性を知りたいならば、お風呂に入ってデリケートゾーンの周りを丁寧に洗い流し、１０～２０分くらい経ってから清潔なガーゼを陰部に押し当ててそのガーゼの臭いを嗅いでみましょう。
もしチーズのようなニオイや生乾きのぞうきんのような臭いを感じたら、あなたはすそわきがの可能性があります。ただ、その人の食事習慣や体質、皮膚にいる菌の種類などによって人により臭いは異なるので、鉛筆の芯や玉ねぎ、納豆のような臭いに感じることもあるようです。
トベラの臭いによるストレスとは？
自分がトベラではないか、すそわきがではないかと感じたら、毎日のライフワークの中で周りの人に気づかれやしないかと不安になったり、すでに迷惑をかけているのではと考えるとそれがストレスになってしまいます。
そうしたストレスは、アポクリン汗腺を刺激してしまいさらなる精神性発汗を促してしまうことになるので、できるだけストレスを感じないようにしなければなりません。
トベラの治し方はあるのか？
トベラというのはいわゆる体臭なので、体臭を消すことができないようにトベラと呼ばれる臭いを完全に無くすことはできません。
したがって、トベラの治し方と聞かれた場合は改善すると言えます。ここではトベラの臭いを改善する方法をお伝えします。
トベラの臭いを改善する方法は？
トベラの臭いを改善するには先ず予防することが重要になります。低刺激性のデリケートゾーン専用の石鹸で汗や皮脂汚れを溜めないようにすることが一番です。
また、デリケートゾーンを清潔に保つことはもちろんですが、日常の食生活の改善などもトベラの臭いの改善には欠かせません。脂質の多い食べ物は避けて食物繊維の多い食品を摂るようにしましょう。
トベラの臭いの予防とは？
トベラの臭いを予防するには、アポクリン汗腺からタンパク質や脂質の多い汗が分泌される事を防ぐことと、汗が臭いになる事を防ぐことになります。具体的には食事の改善とデリケートゾーン専用の石鹸などを利用することです。
また、あまり関係がないと思っているかもしれませんが、アンダーヘアを整えることも重要なことです。アンダーヘアでショーツの中の通気性が悪くなって蒸れやすくなったり、尿やおりものなどが混ざり合ってより臭いがきつくなってしまうこともあります。
トベラの臭いに効果的な食事とは？
体臭の原因となるのは、主にアポクリン汗腺から分泌される汗に含まれるタンパク質や脂質なので、体臭を少なくするにはなるべく余分な栄養や脂質を摂らないようにする事が重要です。
肉類や、揚げ物といった油を多く使用した食事は体臭の原因になりやすいので、脂分が少ない食事を摂るようにしたり脂質を排出してくれる食物繊維などと一緒に食べるようにしましょう。
トベラの臭いに効果的な石鹸とは？
トベラの臭いは体質からくる臭いなので日常的にケアをするのがとても大切になってきます。まずは、デリケートゾーンの汗や皮脂汚れを溜めないようにすることが重要です。
ただ、通常のボディーソープの場合は刺激が強過ぎて必要な菌まで洗い流してしまうので、低刺激でやさしい石鹸を選ぶことが大切です。
おすすめなのは「ジャムウ・ハーバルソープ」です。すそわきがの臭いの原因となる汗や皮脂の汚れだけではなく、古い角質による黒ずみなども除去することができます。
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保湿成分が配合されており、皮膚の乾燥も防止できるのでデリケートゾーンだけではなく、乳首・脇・ひじ・ひざ・足などの全身に使えるので、普段使いにおすすめの石鹸です。
デリケートゾーンを清潔に保つためにも、毎日のデリケートゾーンケアは欠かさないようにしましょう。
トベラの臭いを洗浄する方法とは？
「ジャムウ・ハーバルソープ」をしっかり泡立てたら、できた泡をデリケートゾーンにたっぷりつけて３分ほど泡でパックをしましょう。具体的には、アンダーヘア周辺から大陰唇と小陰唇の間や膣の入り口付近を泡でパックします。
ポイントは擦らずに泡でパックすること。滑らかな泡で汚れのもとになるものをすべて落とし、泡をしっかり洗い流して清潔感のあるデリケートゾーンをキープしましょう。
注意したいことは、洗い過ぎてしまうと膣内にある自浄作用が低下してしまう可能性があります。神経質になって洗いすぎないようにしてください。
もし膣内を洗いたい場合は、 「ジャムウ・ハーバルソープ」を使うのではなくビデを使いましょう。回数も１週間に１回くらいにして、膣内のpHバランスが崩れないよう気をつけましょう。
トベラの臭いを治療する方法は？
トベラの臭いをクリニックで治療する方法とは？
すそわきがはデリケートゾーンという場所が場所なだけに、気になっていても人にはなかなか相談しづらいものです。
ケアをしてもどうしてもすそわきがが気になる、ケアで緩和するだけではなく完全に消し去ってしまいたいと思うならば、一度クリニックでドクターに相談されるのをおすすめします。
ドクターに診断を仰ぐことによって悩みが軽くなったり、ひょっとしたらいいアイデアを授かることもあるかもしれません。クリニックに行くのは少しハードルが高いと思いますが、決心が付いたら皮膚科で相談してみてくださいね。
トベラの臭いを改善する薬とは？
直接作用してトベラの臭いを改善するという薬は存在しませんが、「多汗症」に対し保険適用のある飲み薬（抗コリン薬）は効果が期待できるかもしれません。
他にも「多汗症」に保険適応がある漢方薬もいくつかあるので、クリニックで診察を受けて処方してもらうといいでしょう。
トベラの臭いを手術で治療する方法とは？
すそわきがは、クリニックで「電気凝固法手術」を受けることで改善が期待できます。
「電気凝固法手術」とは、アンダーヘアの毛根に沿って挿入した針に、電気を流してアポクリン汗腺を破壊するという治療法で、3ヶ月ごとに治療を2回受けると改善が期待できるといわれています。
まとめ
トベラの臭いは単に体の汚れや排泄物からくる臭いではなく、体質と大きく関わる臭いなので日常的にケアをするのが大切です。そうはいっても、まずはデリケートゾーンを清潔に保つようにすることは大切なことです。
ただし、普通のボディーソープをデリケートゾーンに使ってしまうと刺激が強過ぎて、繊細な部分に必要な菌まで洗い流してしまうので、デリケートゾーン専用の石鹸を選ぶことが大切です。
ケアで臭いを緩和するのではなく、完全に消し去ってしまいたいと思われる方はクリニックでドクターに相談されることをおすすめします。
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