空き家処分の方法は3つの中から決めるのがベスト!最も最良の方法はこれ!


2023年6月7日、参院本会議において空き家の管理強化や活用策を盛り込んだ改正空き家対策特別措置法が可決成立しました。

増え続ける空き家問題を解消するため、2014年の空き家対策特別措置法において倒壊の恐れがある空き家等に対し、固定資産税が6倍になるという措置を行ってきたものの空き家は減るどころか増え続ける一方です。

これまでの空き家の固定資産税優遇制度では、空き家であっても200平方メートルまでの敷地部分に対しては固定資産税を6分の1に軽減するという規定が適用されていましたが、これからはそうもいかなくなってきました。

今回の改正措置法の成立で、空き家であっても200平方メートルまでの敷地部分に対しては固定資産税を6分の1に軽減するという、これまでの固定資産税優遇制度が一切なくなるため大幅な増税となってしまいます。

これは大ごとになったと慌てておられる方もいらっしゃるかと思います。もし空き家をお持ちの方はそろそろ本気で処分を考える時がやって来たようですよ。

この記事では、親が亡くなり住む人がいなくなった実家や、長年商売をしていたが閉店してそのままにしていた店舗など、どういうふうにすれば損をせずに空き家を処分すればいいのかを解説していきます。

空き家を処分する3つの方法

空き家の多くは自分が住まない家を所持していることで、ほとんどが家族が亡くなることで相続することになった実家というのがほとんどではないかと思います。

空き家を処分する方法としては大きく分けて、売却・無償譲渡・有効活用の3つがありますが、基本的には売却するのが一般的ですが、それぞれメリットとデメリットがあります。

今は処分しなければいけない不動産は持っていないけど、いずれ相続しなければならないという方もいらっしゃると思います。

この問題はいずれ通る道ですので、ぜひ読み進めていただいてご自分に適した空き家の処分方法を見つけていただければ幸いです。

売却する

空き家を処分する場合のいちばんオーソドックスな方法が売却です。相続した不動産を手放す代わりにお金を得ることができるので、空き家を処分するにはやはり一番メリットがある方法です。

できれば売却する方向で話を進めることができればいいのですが、空き家の状態によっては他の手段も考えなければならない場合もあるので、そのあたりも踏まえて考えなければいけません。

売却の方法としても下に挙げる4つの方法があるので、あなたに一番適した方法を探してみましょう。

1. そのままの状態で売却する
2・ 更地にしてから売却する
3. リフォームしてから売却する
4. 業者に買い取ってもらう

そのままの状態で売却する

まず、そのままの状態で売却する場合は不動産会社の仲介による売却に頼ることになるわけですが、空き家の状態が良ければそのまま中古住宅として売却できますが、空き家が老朽化していて住むことが不可能な場合は古家付き土地として販売することになります。

更地にしてから売却する

長い間放置されていた空き家の場合、建物自体の状態が劣化が進んでいることが多くそのままでは買い手がつかないことが多々あります。その場合、家が無い方が売れる可能性が高いので家を解体し、更地にして土地として販売することになります。

リフォームしてから売却する

築年数が古く、さらに長年空き家だった場合、そのままではなかなか買い手が見つかりません。そのためリフォームして普通に住める状態にしてから売却するという方法もあります。

ただ、リフォーム費用を回収できるとは限らないなどデメリットの方が大きくなりがちなので、リフォームしてから売り出すことは効果的だとはいえません。

業者に買い取ってもらう

空き家を持て余している場合や、早急に管理の手間から解放されたい場合は業者に買い取ってもらうのが一番です。仲介よりスピーディーかつ確実に売却できるため、売り主の負担も少なめでもちろん仲介料も発生しません。

無償で第三者に譲渡する

売却の次に検討する空き家の処分方法は、無償で第三者に空き家を譲渡する方法です。

不動産業者に仲介してもらっていてもなかなか買い手が見つからない。「管理義務を考えるととにかく一刻も早く手放したい」と決断したら、ここは第三者への無償譲渡を考えるのがベストだと思います。

空き家でも当然管理していかなければいけません。雑草のコントロールなど、近隣の住宅への配慮を考えなければいけませんし、とくに台風などの場合は倒壊や瓦の飛散などの心配もしなければなりません。

当然そこには管理費がかかり、また固定資産税も持っている以上は払い続けなければなりません。さらに空き家が遠方にある場合は無償譲渡での処分を考えてみるのがいいと思います。

有効活用する

有効活用する方法としては、まず空き家をリノベーションして賃貸物件として貸し出す方法が一つ。そしてもう一つが、空き家を解体して更地にして駐車場や太陽光発電装置を設置して収益化する方法の二つがあります。

この方法だと、御先祖様から引き継いできた大切な土地などを売却することなく資産を運用することができるので、いちばんベストな方法だであることは間違いないのですが、ある程度の経営者としてのノウハウを習得する必要があります。

また、場所や条件などによっては思ったような収益が得られないこともあるので、ある意味リスクを抱えることにもなるのでご家族全員で検討して十分納得の上で取り組むのが望ましいと思われます。

まずは売却の方向で不動産業者に相談しよう

上にも既述したように、空き家を処分する方法はいろんな選択肢がありますが、処分の基本はまずそのまま売却することからスタートするのがいちばんいい方法です。

なぜなら、解体費用などの出費がいらないので迅速に進めることができます。2の更地にしてから売却するや、3のリフォームしてから売却する、4の業者に買い取ってもらうというのは、そのままの売却では買い手が見つからない場合の選択肢として考えるべきです。

また、どう処分したら自分たちのメリットがあるのかはその道のプロである不動産会社に聞くのがいちばんです。まずは不動産会社に相談して空き家を査定してもらい、今後どういう風にするのがいちばんいい方法なのかアドバイスを受けながら進めていくのがベストだと思います。